こんにちは。
うさブタです。
前回のお話から、かなり時が経ってしまったけど『布橋門』についてお話しするね。
通称『南鳥居』と呼ばれる本宮の『二之鳥居』をくぐると右手に『本宮二之御柱』、正面に『布橋門』と呼ばれる門があるの。
長い廊下へと続く『入口御門』

『布橋門』または『入口御門』とよばれる門の先にはとても長い廊下が続いているよ。『二之鳥居』をくぐって、まず、目を奪われるのはとても長い廊下。長い廊下が気になるところだけど、長い廊下についてはまた今度あらためてお話しするね。
お話を戻して。実は、この『入口御門』をじっくりと見ずに、歩を進めてしまう人がとても多い門なの。特に、混雑する年末年始はスルー率高め。ところが、『入口御門』は国の重要文化財。とても貴重な門なんだよ。
見落としがちな欄間

『入口御門』の何が、国の重要文化財になのかというと。それは主に欄間。門の上にある欄間が、とても貴重なの。
縁起の良い伝説の鳥獣が集まっている
文政12年に建てられた門だというから、江戸時代後期のものだよ。宮大工の親子が建築と欄間の彫刻をしたそうだよ。門は円柱の4本の柱で建てられているの。欄間は、変幻を表す”応竜(おうりゅう)”、平安を表す”鳳凰(ほうおう)”、吉凶を予知する”霊亀(れいき)”、信義を示す”麒麟(きりん)”といった伝説上の生き物たちが四方に施されているよ。
これは、『四霊(しれい)』と呼ばれ大昔の中国の書物『礼記』に記されている霊妙な瑞獣たちなの。精巧に彫られた瑞獣たちは、長い年月を経てもしっかりとその姿をとどめていて美しいのよ。ちょっとマニアックな感想だけど。
『入口御門』の下に立てば幸運に恵まれる⁉
四霊に加えて、波と亀、獅子と牡丹、雲と鶴、松波と鷹といった日本古来の縁起物まで施されているの。『入口御門』を立ち止まらずスルーしちゃうなんてもったいない。中国の縁起、日本の縁起、両方の縁起を担げる場所なんだもん。
ここに立って、欄間を眺めればたっぷりと縁起を授けてもられるかも。最近、運気が下がり気味っていう方はぜひ瑞獣たちのパワーを感じてみてよ。
次回の予告
運気を上げくれそうな門をくぐった、その先には長い屋根付きの廊下『布橋』。次回は、廊下なのに橋⁉『布橋』の謎についてお話するね。
じゃ、またね。
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